教室紹介

教授からのメッセージ

九州大学大学院 医学研究院
脳神経外科
教授 飯原 弘二

九州大学大学院医学研究院 脳神経外科
〒812-8582
福岡市東区馬出3-1-1
Tel: 092-642-5521(教授室直通)Fax: 092-642-5527
E-mail: kiihara@ns.med.kyushu-u.ac.jp

教授  飯原 弘二

脳神経外科教授室から

適確医療に基づく脳神経外科学の確立をめざして

九州大学脳神経外科へようこそ。私たちは、昭和41年に設立された、本邦で最も伝統のある脳神経外科学教室の一つです。初代北村勝俊教授(昭和41年—昭和61年)、第二代福井仁士教授(昭和61年—平成14年)、第三代佐々木富男教授(平成14年—平成25年)のもと、本邦の脳神経外科の発展に中心的な役割を果たしてきました。平成25年10月に、私が第四代教授を拝命致しました。

当教室は、脳神経外科の幅広い領域に深い経験を持つスタッフを有し、多くの関連研修施設のネットワークを活用して、公正で卓越した脳神経外科トレーニング・プログラムを構築することを目指しています。また私たちは、恵まれた学内の研究環境を活用し、国内外の大学との幅広い交流を通じて、脳神経外科学の最先端を切り開く人財を輩出することをもっとも重要な使命と考えています。

~ 九州大学大学院 医学研究院 脳神経外科のミッション ~
  • 脳神経外科を志す医師に、幅広い脳神経外科領域の臨床研修を提供し、脳神経外科学の明日のリーダーを育成、輩出します。
  • 学内外の研究者との交流を通して、基礎、臨床研究を推進し、脳神経外科学のフロンティアを開拓します。
  • 高い治療技術、患者ケアと臨床神経科学に基づいた患者本位の脳神経外科医療を実践します。

医学が急速に進歩し、未曾有の超高齢社会を迎えた現在、先制医療(Pre-emptive medicine)や適確医療(Precision medicine)に代表されるように、求められる医療が変容してきています。先制医療とは、発症前に高い精度で発症予測(predictive diagnosis)あるいは正確な発症前診断(Precise diagnosis)を行い、病気の症状や重大な組織の障害が起こる前に適切な時期に治療的介入を実施して、発症を防止する、あるいは遅らせるという、新しい医療のパラダイムです。 2015年1月には、米国のオバマ大統領がPrecision medicine Initiativeを発表しました。巨額の資金を、特にがんと希少疾患を対象に、「ゲノム情報、環境要因、ライフ・スタイル」が「健康維持・疾病発症」にどのように影響するかを、特定の疾病の罹患性について患者/潜在性患者をサブグループに分け、そのグループごとに適切な治療法や発症予防法を開発するというものです。その概念は、確立された臨床—病理学的な指標を、最先端の分子プロファイルと連結させることによって、診断、予後、治療戦略を、個々の患者に応じて正確に決定するアプローチのことです。前述の先制医療が、健康と病気の間の個の「ゆらぎ」の期間での介入という時間的な観点からの医療であるのに対して、適確医療という概念は、最先端の分子プロファイルと連結させることによる「個の視点」を強調した医療の概念です。ともに超高齢社会を迎え、医療財政が逼迫する中で、今後の疾患の個別の評価、予後の推測に基づいた治療や管理を通して、脳神経外科疾患の発症予防あるいは再発予防の医療のあり方を考える上できわめて大切なアプローチです。

今後、九州大学脳神経外科教室は、1) Personalized Medicine, 2) Big data, 3) Imaging, 4) Innovationの4つの柱を主軸に据えて、時代の趨勢に合致し、より明るい未来を開く、「適確医療に基づいた脳神経外科学」を確立していきたいと考えています。最後に、新しく再出発した当教室に、皆様の倍旧のご支援、ご理解を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。また一人でも多くの脳神経外科学を志す若い医師が、我々のスピリットに共鳴し、当教室に参加してくれることを期待しています。

PAGE TOP

アクセス

九州大学病院
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
TEL:092-641-1151(代表)

アクセスマップ