患者さんへ

対象疾患案内

脳神経外科で主に診療してる疾患についてご紹介いたします。

脳腫瘍
脳血管障害
機能的
脳神経外科分野
小児・中枢神経奇形
  •  
脊椎・脊髄疾患
  •  

良性脳腫瘍

一言で「脳腫瘍」と言っても、実はできている場所や発生源となった部位の細胞の種類により様々な種類の脳腫瘍が存在します。ここでいう良性脳腫瘍とは、具体的には頭蓋内の脳実質以外の部位から発生するものを言います。具体的には、発生頻度の多い順に髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫などがあります(下垂体腺腫はその発生部位と術式が特異なことから、別のところで説明します;下垂体腫瘍参照)。良性腫瘍は、悪性腫瘍と比較して正常細胞に近い成熟した細胞が腫瘍を形成しているため、放射線や抗がん剤の効果は乏しく、基本的には手術により摘出を目指すわけです。
発生する部位から大まかに分類すると、頭蓋骨直下の脳表面の浅いところから発生する腫瘍と脳の底の部分の深いところから発生するもの「頭蓋底腫瘍」に分けられます。前者の殆どは髄膜腫と呼ばれる腫瘍です。脳の浅いところに発生しているので摘出は比較的容易な方ではありますが、接している脳血管や脳の部位によっては術後に大きな後遺症を残す危険性もあるので注意が必要です。一方、頭蓋底腫瘍と呼ばれるものは脳の底部に発生しているので、脳と頭蓋骨の狭い隙間から腫瘍を摘出することになります。更には、こうした部位には多数の脳神経や脳血管が存在しており、こうした重要な構造物が腫瘍に巻き込まれていることがしばしばあります。そこで、良性腫瘍の手術を成功させるためには高度な画像診断技術に基づく術前評価、術中脳機能評価が極めて重要と言えます。

我々は、こうした良性脳腫瘍に対して、3テスラの高磁場MRIとCTスキャンで得られた画像データを基に、最先端のソフトウェアと高度な画像作成技術を駆使して、リアルな三次元画像作成を実現しています。そして、腫瘍を”可視化”することで、より詳細な術前検討を行っているのです。
また、術中にも主にニューロナビゲーションシステムと電気生理学的モニタリングという手術支援システムを最大限に駆使して手術を行っています。ニューロナビゲーションシステムは、”カーナビ”と同じようなもので、我々が手術中に操作している部位と脳腫瘍、脳正常組織との関係をリアルタイムで示してくれる装置です。また、電気生理学的モニタリングとは、脳や末梢神経にごく微量の電流を流し、その反応を見ることで脳機能を評価する手法です。この中には、運動機能を評価する運動誘発電位(MEP)、感覚機能を評価する体性感覚誘発電位(SEP)、視覚を評価する視覚誘発電位(VEP)、聴覚を評価する聴性脳幹反応(ABR)などが含まれます。
また手術前の検査で、血管が豊富で手術中に出血量が多くなることが予想される腫瘍に関しては、術前に脳血管内治療を行って、出血のリスクを低減する治療を行ってから、腫瘍を安全に摘出します。 我々は、高機能の装置と圧倒的多数の経験に基づき、より低リスクな良性腫瘍手術を行っています。
また、良性脳腫瘍のうち髄膜腫についての臨床研究を行っています。詳しくはこちら。

頭蓋底髄膜腫 摘出前・摘出後

鞍結節部髄膜腫(良性腫瘍)の3Dシミュレーション動画

PAGE TOP

患者さんへ

アクセス

九州大学病院
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
TEL:092-641-1151(代表)

アクセスマップ