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脳神経外科で主に診療してる疾患についてご紹介いたします。

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脳動脈瘤

未破裂脳動脈瘤

未破裂脳動脈瘤とは、脳血管の一部が風船のように膨らんでこぶ(瘤)となったものです。主に頭蓋底部の太い血管の分岐部(枝分かれする部位)にできることが多く、最近脳ドックなどの普及で見つかることが多くなっています。大きさは、2mm程度の小さなものから、25mm程度の大きなものまでありますが、75%以上は最近、日本人の未破裂動脈瘤の破裂率が明らかになってきています。

一般的には、動脈瘤のサイズ、部位、不規則な形を示す瘤、多発性の瘤や血圧のコントロールが悪い患者さん、喫煙者、ご家族にくも膜下出血の患者さんがいる患者さんは、破裂して、くも膜下出血になる率が高いとされています。私たちは、未破裂脳動脈瘤を持つ患者さんには、自然歴などを十分ご説明し、理解頂いた上で、経過観察を行うか、破裂予防の効果が十分長期間期待できる、根治的な治療をお勧め致します。

治療法には、開頭をして動脈瘤をクリップするクリッピング術と、動脈瘤の中にマイクロカテーテルを挿入して、コイルで瘤の内部を充填するコイル塞栓術とがあります。クリッピング術は、開頭をするという欠点はありますが、長期的な成績は明らかです。コイル塞栓術は、従来、入り口の小さい動脈瘤が主な対象でしたが、近年は脳動脈瘤専用のステントを併用した治療も普及しており、適応も広がってきました。ただし、塞栓術には再開通(一旦閉塞していたものが再度映ってくること)という問題があります。私たちは、動脈瘤の性状は患者さんのご希望や全身状態などを考慮して、より負担が少ない、かつ根治的な治療をお勧めします。

コイル塞栓術

透視下に動脈瘤の中に、マイクロカテーテルを挿入して、瘤の内部に慎重にコイルを挿入していきます。
最終の脳血管撮影では瘤が完全に閉塞していることが判ります。

巨大動脈瘤

未破裂動脈瘤は、一般に無症状で発見されますが、中には大きくなり、周囲の脳を圧迫することによって、物が二重に見えるなどの脳神経の麻痺や手足の麻痺やしびれを認めることがあります。未破裂脳動脈瘤の多くは、クリッピング術やコイル塞栓術などの単独の治療で根治することが可能ですが、中にはバイパス術を併用して、脳動脈瘤が発生した血管ごと閉塞する治療を行うことがあります。特に最も治療が困難とされる、椎骨動脈や脳底動脈(後方循環と呼びます)に発生した部分血栓化巨大動脈瘤の治療では、世界でも最も治療経験の多いチームの一つであり、海外からも治療のセカンドオピニオンを受けています。手術中には、蛍光血管撮影、精緻な電気生理学的モニタリング技術を駆使し、より低侵襲で、安全な治療を目指しています。

ハイブリッド治療

世界に類を見ない超高齢社会を迎えた本邦において、より安全で低侵襲な外科治療は時代の要請です。私たちは、患者さんに、より適確で安全な治療を提供することを目標に掲げ、全国から紹介される治療が困難な脳神経外科疾患の治療に邁進しています。

九州大学病院では、より低侵襲で安全、確実な治療を患者さんに提供することを目的に、平成26年8月より、手術室で血管内治療も合わせて施行できる、ハイブリッド手術室が設置されました。

脳動脈瘤を例に取れば、従来の治療法であるクリッピング手術(開頭術)もしくはコイル塞栓術(カテーテル手術)だけでは、根治(治りきること)が困難であったり、治療に伴う合併症の発生が予想されたりするような、複雑な脳動脈瘤に対して、手術と血管内治療の利点を活かしたハイブリッド治療が、世界的に注目されています。当科においても、ハイブリッド手術室が設置されてから、より安全で確実性の高い治療を行えるよう、積極的にハイブリッド治療を行っています。

動脈瘤の治療のみならず、今まで治療困難であった脳血管障害(脳動静脈奇形や頚動脈狭窄症)に対し、ハイブリッド手術室を活用することにより、患者さんにとって、より安全で低侵襲な治療を提供できるよう、新たな試みを行っており、私達のチームは、脳血管領域において、世界で最もハイブリッド治療の経験が豊富なチームの一つです。

直達手術のみでは治療困難な動脈瘤に対し、バイパス術とコイル塞栓術を併用したハイブリッド治療を行った1例

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